初瀬街道 名張から伊賀上津まで
きょうは名張を1時頃出発。
名張までは大阪鶴橋から1時間20分ぐらいかかる。
出発点もだいぶ遠くなった。
名張の街は駅前を少し外れるとすぐ街道筋で昔の面影を多分に残している。
名張高校の裏側を通ったところから道は「七見峠越え」というルートと二つに分かれるが
こっちのほうは伊賀ゴルフコースで遮断されているということで
近鉄線に近付いて、やがて近鉄線を越えていくルートを取る。
近鉄線を越えた所にマックスバリューを含む大きなショッピングセンターがある。
ここだけが開発された感じでそのほかの地域は田舎の風情が続く。
156号線に合流するまでに常夜燈や延命地蔵が見られる。
165号線に合流して、すぐに離れ、桔梗が丘団地の中を進む。
桔梗が丘、という駅もあるが、これはかつてこの地を治めていた藤堂家の家紋が桔梗だったのでその名がつけられたそうだ。
団地の中を抜け、165号線とまた合流するが
やがて「道標」がある。「右 なばりはせ道 南無阿弥陀仏」「左下ひなち道」と刻まれているらしい(読めなかったが)
その坂道を降りて田んぼの中を進む。
そこは国道と離れてのどかないい道だったのだが、
国道とどんどん離れていくのを不安に感じ、地図を持っているのにどの道か分からなくなり、とりあえず国道に戻った。
そして、ここじゃないか、といいつつ「伊賀ゴルフコース」のほうに入ろうとしたが
それが間違っていて、完全に迷ってしまった。
もう一度国道に戻り、「小波田」(こなみだ)という信号があるところまで来ると
ちゃんと「伊賀ゴルフコース」の看板があった。
ゴルフコースまで1キロ、とあったはずだが、小山を登っていく道はとても1キロなどというものではなく、国道を離れた所から小1時間かかっただろうと思う。
伊賀ゴルフコースのクラブハウス前に出る。
ここは40年前、夫が若かりし頃、ゴルフをしていて仲間内の大会で優勝したコースだ。
とこの道を歩きながら10回以上は言ったと思う。
小学校のかけっこで1等賞をとった、というのと同じようなもんだ、
と私などは思うが・・・・・
(年寄りになればもっとこの話をくりかえすにちがいない・・・)
クラブハウスからまた国道に戻る方向を目指すが、
コースの中が丸見え、というか、道から中に入れるようになっているが
ゴルフ場って外から簡単に入れるものなの?
たいていはネットを張ってあったりするが。
私は一回もゴルフ場に入ったことはないが、芝生がとてもきれいでした。
「八丁坂」というところを下って国道に合流し、すぐに「前深瀬川」の川沿いの道に出る。
ここに常夜燈、水神がある。
南西の方角には低い山々があり、新緑の季節は過ぎたが緑の風景がとてもきれいだ。
やがて「羽根橋」というところに出る。
この「前深瀬川」は魚がいるのか、川にピアノ線みたいな(テングスか?)線が張ってある。(鳥よけ?)
結構川幅はあるのでこの線はどうやって川に渡したんだろう?と言い合っているところにさ~~っと風が吹いて帽子を飛ばされてしまった。帽子は前深瀬川に飲み込まれた。不覚!ではあるけど、ここらへん、川沿いの道を進むのは風が気持ちよく、快適に歩ける。
羽根橋を渡ると「安楽寺」というお寺があり、
「阿保宿」(あおじゅく、と読むそう)にはいる。
木の看板は風情があるが今は普通の民家が連なっている。
街道最大の常夜燈
前深瀬川が合流した木津川を渡るところに「菅笠日記抄の碑」がある。
本居宣長は三重県松坂の生まれ。この街道には本居宣長にまつわる遺跡がたくさんある。
木津川沿いの道は川音も快く、遠くに青山高原の風力発電機の回っているのが見える。
また国道165号を歩くのだが「中山トンネル」前で歩く方の道に渡るときは
「要注意!」ここは「車が快適に走れる」などとドライブマップに書いてあるものだから
車はびゅんびゅんすごく飛ばしている。
車にしたらまさかこんなところを歩いている者がいるなどとは思わないのだろう。
田舎の道は信号がなく道路を横断するときは命懸けである。
さてこれで本日の終点「伊賀上津(いがこうず)」の駅に近づいたが
また道に迷う。ここが駅に行く道だろうと入ると民家の入り口であったり
地図は田んぼの畦を指しているらしく、駅は見えているのに迷っていると
急行が目の前を通り過ぎて行ってしまった。
次の急行は1時間待ち。無人駅で蚊にさされながら1時間待った。
これからは帰る道も遠い・・・・