ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

新年のまだ松もとれぬうち、2日続けて映画を見に行った。それも同じ作品。
なぜかというと、今回知らない俳優さんばかりの中、唯一知っているのが「ミケルセン」
そのミケルセンがまったく見つからなくて、やっとエンドタイトルのクレジットに役名を見つけ
「ね~~オルソーってだれ?」と夫にきくと、オルソーなんて知らん、という。
近くで聞いている人がいたら「それはオルソーじゃなく、アーソ!!!」と言いたかっただろう。
ね~~ミケルセンて、何になってたん?
え?おとうさんやんか!
え??全然わからんかった・・・・
ミケルセンって悪役ばっかりやからてっきり「皇帝」とかになって出てくると思ってた…(皇帝なわけないやろ!)
え~~~??もう一回始めから見せてくれへんかなあ・・・・

とか言っていたら、次の日、夫が、おい、もう一回見に行こう、という。
え??マジで??といいつつ、2回見れば昨日分からんかったことも見られるか?
と前代未聞、同じ映画を2日続けて見に行くことになった。

2回見れば非常によくわかる。
前半、あちこちの(わけわからん名前の)場所にビュンビュン飛ぶし、
誰が味方で、どういう役割で、どうやって集まってきたか、というのも
2回見ればしっかりわかる。
単純といえば単純な話で、40年以上前に作られた第1作に回帰する
アナログ仕立ての義理人情をしっかり盛り込んだお話。

1年ほど前に見た「フォースの覚醒」とやらの俳優頼みの核心のないものに比べるとよく出来ている。
「フォースの覚醒」もソロと息子の確執みたいなんをだそうとしていたが
息子がなんで、グレた(!)か、わからないし、その確執はとってつけたようなものだった。
このスターウォーズの路線がいつも「親子」を扱っているので
ソロ親子を描きたかったのだろうが、共感できるところがない。
が、こんどのアーソ親子の物語は泣ける。共感できる。
それも、ミセルセンの力。すべての物語の始まりはミセルセンが作ったのか…
ミセルセン。大した人だ・・・・(最初見逃してたのにぃ~~?)
2回目はしっかり確認してみました。最初の場面から出てました!

そして、ハリソン・フォードほどの知名度はなくても
存在感を十二分に発揮した「7人の侍」みたいな仲間。
特にアジア感満載のドニー・イェン。(中国映画ではブルース・リーの先生役?・・・どうりで・・・)
そして、悪の親玉、ダース・ベーダーの出は歌舞伎仕立てと思えるほど「タメ」がある。
ほかの人達の見せ場も散り際も、歌舞伎の「見得」にみえないこともない。
あ~~それに、K-2になっていたアラン・テユディックという俳優さん、
K-2にそっくりな顔しているのね。さすがだ・・・

戦争というのは古今東西、正義と平和のため、という大義名分はあるにしても
結局は人が死に、文明が破壊され、住むところが荒野と化す空しいもの。
それでもなくならないのは、闘争しなければ生き残れないから?
生物の性(さが)なんでしょうかね?
現在の中東あたりの状況を思いやってしまう。

音楽はジョン・ウィリアムスを下敷きに、そのまま使っているようで、
そこにいこうとして、ちょっと違う道を行く、みたいな。
最初の場面「遠い昔、銀河系のかなたで…」と続くメインタイトルで
チャ~~ン・チャン、ときてほしいのに、肩透かしを食らったような。
そのあとも、ジョン・ウィリアムスにいくようでいかない。という工夫。
あれほど個性のある音楽を凌ぐのは難しいですが、よく健闘していました。

私の年のせいで、第1作を見た時のような高揚感、わくわく感はないけど、
「フォースの覚醒」よりはずっと評価できる。☆4つ

これから隔年で公開される本編(ずっと時代がすすんでいくのが本編)の合間を縫うように
この番外編もあと2作はできるのだそうだ。
死ぬまでスターウォーズには付き合っていけそうだ。
良い悪い関係なしに、スターウォーズは見るから。
キャリー・フィッシャーに哀悼の意をささげる。


by nyanko715f | 2017-01-10 20:28 | 映画の話 | Comments(0)

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