きのう、「グレイテストショーマン」を見てきた。
ララランドよりは楽しめた。
歌もいいし、ダンスもいい、仕掛けもすごい。
だけど、「せいぜいこんなもん」というのは私の観る力が衰えてきたからか?
もともと観賞力がないからか。
年よりはみんな同じようなことを言うだろうけど
ミュージカルでは「サウンド・オブ・ミュージック」と「ウェストサイド」
そして「屋根の上のヴァイオリン弾き」を越えるものにはもう出会わないと思う。
これらの1場面ごとの音楽とストーリーの完成度。
これ以降のものはせいぜい映画ひとつに有名なナンバーがあるかないか。
ヒュー・ジャックマンは現代のジーン・ケリーにも匹敵するだろうけど
「観たこと」を覚えている程度で映画の印象は見たすぐ後でも忘れていく。
「レ・ミゼラブル」も悪くはなかったけど、後で思いだすところがない。
今の映画としてはいいよ。
「美女と野獣」も悪くなかった。
でも、もう「参りました!」という映画には出会わないかな・・・
テレビもそう。
このごろのドラマでもそこそこ楽しめるものはたくさんある。
1年のうちのいくつかはなかなかよくできてるじゃん、というのがある。
(特にNHK)
この半年、久々に朝ドラを毎日欠かさず見た。
期待して見ていたが、期待できるところには最後まで到達せず、
「つらい時こそ笑うんや」ということばがとってつけたようだった。
唯一、期待が膨らんだのは北村有起哉が出てきたとき。
やっと本格的役者が出てきた。と思ったのに1週間で姿を消した。
北村有起哉は「ちかえもん」でも竹本義太夫で精彩を放っていたが
ここでは「ぐだぐだ感」とそれと対照的な本格落語を披露していたのに
すぐに消えてすごく残念だった。
何百人もも芸人を抱える会社でありながら
いつも出てくる芸人が2,3組なのは朝ドラのつくりとして仕方ないにしても
もっと華やかなショーをドラマで繰り広げてもよかったのではないか?
いつも同じ場面(寄席の帳場)、数人の登場人物で、ふくらみがなかった。
高橋一生でもっていたようなもんだな・・・・
俳優が熱演、怪演(!)しまくりの「99.9%」も終わり、
定番の相棒も、科捜研もちょっと食傷気味に終わり、
今は見るものがなくなった。
あ、そういえば先日3回だけやった「弟の夫」というドラマは
ちょっとほのぼのできて、なかなかいいつくりだったな。
さわやか過ぎる感はあったが、ドラマは見ていい気分になれるものがいい。